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京都の初詣事情

12月13日の事始めが過ぎると、京都の街には少しずつ年越しの気配が漂い始めます。 事始めとは、お正月を迎える準備を始めること。 元旦の初茶に入れる、北野天満宮の大福梅の授与や、芸舞妓さんがお師匠さんの家へ一年の挨拶に伺う姿もこの時期お馴染みの光景です。
また新年は神社仏閣の数だけ、京都にはさまざまな初詣風景があります。
八百万(やおろず)の神と言われるほど、神様も多種多様。 そこでご利益から見る、京都の初詣スポットをご紹介します。

来年の勝負運を呼び込む、三室戸寺の宝勝牛

2009年の干支にちなんで、ぜひお参りしたいのが本堂前に宝勝牛が鎮座する宇治の三室戸寺です。 花のお寺(特に紫陽花)として有名ですが、来年は間違いなく牛のお寺として人気を博しそうです。 お百姓さんが飼っていた弱々しい牛が、観音様のご利益で立派になり、 闘牛に勝って報奨金をもたらし大金持ちになったという故事にちなんで祀られている牛の石像。

口のなかにある牛玉に触れると勝ち運がつくと言われ、 ご利益にあやかろうと長い列ができることもしばしば。 丑年の初詣となると、かなりの覚悟はいりそうです。

牛の傍らにはかつての横綱、若貴兄弟の勝運祈願手形も飾られています。
若乃花はこのお寺で絵馬を奉納した直後の場所で優勝。 それは全治3か月の大怪我から復帰して初めての優勝となり、 次の場所でも優勝を果たして見事横綱昇進を決めたそうです。

京都の初詣事情 来年の勝負運を呼び込む 三室戸寺の宝勝牛

平成21年に勝負を賭けている人はぜひ参拝されてはいかがでしょうか。
蓮を輪切りにした可愛いお守りも必見です。

【西国第十番札所 明星山 三室戸寺】
 住所:京都府宇治市菟道滋賀谷21
 電話:0774−21ー2067
 拝観料:大人500円/小人300円
 京阪 三室戸駅下車、東へ徒歩15分
 JR・京阪宇治駅下車、
 京阪宇治バス明星町経由JR黄檗駅行きで「三室戸寺」下車すぐ
 http://www.mimurotoji.com/

Jリーガーも参拝する、まりの神様 白峯神宮

勝負といえば、スポーツファンや運動選手の方に人気なのが、まりの神社として知られる白峯神宮です。 この神社は平安時代から蹴鞠の家元とされ、境内には蹴鞠の神様が祀られています。 Jリーガーなどのサッカー選手はじめ、スポーツ関係者による絵馬やボールがズラリと奉納されているのもこの神社ならではの風景です。

京都の初詣事情 まりの神様 白峯神宮

そう大きくはない神社ですが、町中にありながら緑に囲まれた落ち着いた佇まいに心安らぎます。 参拝の折には、清少納言が枕草子の中で九名水のひとつにあげた「飛鳥井」のお水も、ぜひ味わってみてください。

【白峯神宮】
 住所:京都市上京区今出川通堀川東入ル
 電話:075−441−3810
 地下鉄烏丸線「今出川駅」西へ徒歩8分
 市バス「堀川今出川」すぐ
 http://www10.ocn.ne.jp/~siramine/

今年こそは玉の輿にのる!というアナタを導く、今宮神社

最近独身女子から注目を集めているのが、大徳寺の北側にある今宮神社。
それもそのはず、こちらは玉の輿の神様として知られています。
八百屋の娘から三代将軍家光に見初められ側室になったお玉、後の桂昌院は、高い身分になっても生まれ育った故郷を想い、 西陣の氏神である今宮神社の復興に努められたとか。玉の輿という言葉はこのお玉さんにあやかっているんですね。
というわけでお玉さんとゆかりの深いこの神社では「玉の輿お守り」を授かれます。
京野菜の絵柄が可愛いこのお守りの他、十二単のお姫様と和歌が描かれた「和歌おみくじ」も女心をくすぐります。

【今宮神社】
 住所:京都市北区紫野今宮町21
 電話:075−491−0082
 市バス「今宮神社前」下車すぐ
 市バス「船岡山」下車徒歩7分

電気・電波関係事業の発展と安全を願う、法輪寺 電電宮

家電王国、電子立国ニッポンの守護神、電気・電波の神様がいらっしゃるのが嵐山にある法輪寺の電電宮です。 十三参りで有名なお寺ですが、ここはまさしく神仏習合。
法輪寺の鎮守社にあるご本尊のひとつが電電宮に祀られた電電明神で、 昔で言う雷・稲妻の神様、今で言うと電気祖神、電波祖神になるのだそうです。
電電塔には電気・電波の先覚者を代表して、エジソンとヘルツのレリーフまであるのもユニーク。 毎年放送局からエンジニアの方まで、多くの関係者が参拝に訪れます。

【法輪寺】
 住所:京都市西京区嵐山虚空蔵山町
 電話:075−861−0069
 拝観時間:9時〜17時
 拝観料:自由参拝
 京福電鉄「嵐山駅」下車徒歩7分
 阪急電車「嵐山駅」下車徒歩5分
 市バス「嵐山」下車徒歩3分
 http://www2.ocn.ne.jp/~horinji/

日本中の神様のご加護を受けて新年をスタート、吉田神社

最後にご紹介しておきたいのは、京都大学の東側、京の都を守る表鬼門に位置する、吉田神社。 厄除けまいり発祥の地としても知られ、節分祭には吉田山の麓にある広々とした境内が数十万人もの参拝客で賑わいます。 境内にはいくつもの鳥居や社が見られ、本宮の他にお菓子の神や商売繁盛の神などを祀る摂社・末社がたくさんあります。
中でもぜひ訪れていただきたいのが「斎場所大元宮」。

京都の初詣事情 吉田神社斎場所大元宮1

独特の八角形をしたこの社殿、御祭神は天神地祇八百万神。
つまり全国の神々が祀られています。 1ヶ所で日本中の神様のご加護に預かれるなんて、ちょっとトクした気分がしませんか。 正月3日間は重要文化財にも指定されているこの大元宮 内院に特別参拝できる他、福茶も無料でふるまわれます。

【吉田神社】
 住所:京都市左京区吉田神楽岡町30
 電話:075−771−3788
 京阪電車「出町柳駅」下車徒歩20分
 市バス「京大農学部前」下車徒歩5分
 市バス「京大正門前」下車徒歩5分
 http://www.geocities.jp/kyoto_yosidajinjya/

吉田山に行けば、山頂にある隠れ家的カフェ「茂庵」にぜひ訪れたいところですが、 残念ながらお正月の間はお休みなので、予めお伝えしておきます。

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