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京都〜裏・四条河原町エリアのウラろーじ(路地)

京都で最も賑わいのある繁華街・四条河原町。その河原町通りより一本西側の通り(OPAビルの裏)に裏寺町通りがあります。 さらにその西側の通りぬけ出来る、ろーじ(路地)が今回ご紹介する柳小路です。

八体のお狸さんが守る柳小路通り

少しマイナーなこの通りは、ここ2〜3年の間に雑誌やテレビなどに登場している、話題のお店が集まるようになりました。 NYでも東京でも話題の地下足袋の店、うちにく(ホルモン)を使った京料理風のお店、 帯や染めなど京都の伝統を屈して作ったジーンズなど中心に置かれているセレクトショップなどなど。

八兵衛明神こと八兵衛さんがある柳小路の歴史は古く、豊臣秀吉の時代あたりに誕生したと言われています。 昔は、「柳の本小路」と呼ばれていたこの通りには、八兵衛明神の横に大きな柳の木があった事からこの様な名前が付けられました。 明治時代に入り新京極通が誕生し、この界隈が歓楽街として拡大していきました。この柳小路あたりも飲食店街として大変賑わいました。 大正時代からあり現在も営業している「静」という居酒屋や戦前に学生達などで賑わった名物酒場「正宗ホール」など、 年輩の方ならご存じのお店達で大変賑わっていたそうです。 昭和の最盛期には、約30軒ほどの店がこの60mほどの通りで営業していました。しかし時代の流れに取り残されたこの通りは、 平成になると数店が残るのみとなり、柳小路を通りぬける人も少なくなってしまいました。 ところが、最近になり、この界隈が変わりつつあります。 海外でも話題になり注目されているブランドショップや今までにない京風うちにく(ホルモン)料理を出すお店、 列ができるロールケーキ専門店、シンプルでお洒落なインテリアショップ、そして地元の人にも愛されているおいしいお店などなど 柳小路には、今話題のお店が集まりだしています。地元でもお洒落で隠れ家的な店が多いエリアとして、知られつつあります。 ガイドブックには決して載っていないこの通り、地元の人に聞いてみてください。必ず「京都通」と言われる事間違いなしです。


あなたの願い事が8つあっても大丈夫!
八体のお狸さんがいる「八兵衛明神こと八兵衛さん」

「願い事が沢山あってどうしよう」と思っているあなた、ここ八兵衛さんなら8つまでお願い出来ます。

そんなあなたに、是非訪れていただきたいのが、八兵衛明神こと八兵衛さん。昔、柳小路界隈は、歓喜光寺というお寺の境内でした。 そこに、狸が3匹住んでおりました。その狸の名前が「八兵衛さん」「七兵衛さん」「六兵衛さん」。 そして時代も変わり、寺地が摂取され新京極が生まれ、繁華街化が進みました。 その際に3匹を祀り地域の鎮守社とし六、七、八兵衛明神の3社が創建されました。 八兵衛明神は、昔からこの地・柳小路におかれており、最近では信楽焼きの狸の「八相縁起」の八と「八兵衛さん」の八を掛け、 信楽の狸が八体置かれています。 それぞれに 【商売上達】・【招恋】・【幸福満々】・【成績良好】・【心身健康】・【金運最高】・【勝運良調】・【家内安全】のお狸さん として祀られています。今では、柳小路のシンボルとなり、願い事をしに沢山の方が集まってきます。


てっぴのようなアキレス腱?ホルモンを京料理風にいただくお店
御二九と八さい「はちべー」

八兵衛明神のすぐ横にあるお店「はちべー」。うちにく(ホルモン)と旬の京野菜を京料理仕立てでいただけるお店です。

最近女性の間で、低カロリーでミネラル、コラーゲンたっぷりという事もあり、人気を集めているホルモン。 しかしホルモンと聞くと「ジュージュー」「モクモク」で甘辛いタレに付けていただくというイメージがありますが、 このお店は、明るく清潔感あふれる店内で、一見して割烹料理店と間違えるほどです。 お料理は、6,000円のおまかせコースにおよそ12種類のホルモン料理がいただけます。 先付けで出てくる小鉢は、ふぐのてっぴのようなアキレス腱やエリンギと間違えるミノの湯引きの胡麻和えなど、 見ても食べてもそれがホルモンだとわからない程で、内臓系は少し苦手な方も、ここのお肉は食べられる方が多いそうです。

その他にテールの丸鍋仕立てなど、まったく臭みがなくコクのあるスープや新鮮な刺身などあり、 その合間に絶妙なタイミングで旬の京野菜がでてくるのも箸が進む理由の1つかもしれません。 そして最後に出るタンのハリハリ鍋のスープで中華麺をいただくと、ホルモンというイメージがガラリと変わります。 ここでは、新鮮かつ上質の内臓を仕入れ、下ごしらえに時間を掛け丁寧な仕事をしているからこそ、 臭みや癖のない味で美味しく食べられるとお伺いしました。

蒸し暑い日、少し夏バテ気味だから、せいを付けたいけど、こってりしたお料理は、苦手だ と感じる方にぴったりのお料理ではないでしょうか。 体にもお肌にも良いうちにく(ホルモン)料理を優しくそして美味しくいただけるお店という事で 週末など予約をいれないと入れないほどです。是非、絶妙なホルモン料理を一度食してみてください。 きっと「目から鱗」のお店へと変わります。

御二九と八さい はちべー

住所:京都市中京区新京極四条上る中之町577番地171
電話: 075-212-2261
営業時間:12:00〜14:30 17:00〜23:00
参考価格:ランチ 1,000円・1,300円 夜のおまかせコース6,000円
※ 1階は、カウンター8席、2階は、4人テーブル3席。予約がベター
※ 価格は、2006年取材時のものです。


京都の伝統・京友禅のジーンズや草木染めのTシャツなど
京都だけのセレクトショップ「calico.」

八兵衛さんのすぐ斜め向かいに、京都はここでしか取り扱っていない商品がほとんどのセレクトショップ「calico.」があります。

京都には、珍しい お洒落でクウォリーティーが高い セレクトショップ「calico.」は、2006年5月にオープン。 インドでは光沢のある平織を動物や鳥や木や花柄などをモチーフにした更紗柄を生地にしたものを「calico.」といい、 そこからショップ名を名づけたそうです。オーナーの木原さんのご主人が丹後ちりめんの製造、卸をされている関係もあり 繊維関係について大変詳しく、クウォリーティーが高い商品ばかりを扱っていらしゃると感じました。
1階は、主にロンドンでデビューし海外で好評の「mizra」の京友禅ジーンズや草木染のTシャツなど 京都の伝統技術を生かした商品を中心に、2階は、「kate ruber」という 今雑誌等でもよく紹介され注目のブランドなどの レディースのトップスを中心に置かれています。

ここで一番目が引くのがやはり、京友禅の下絵デザイナーが丁寧に書き上げた和的洋装デザイン「mizra」のジーンズです。 このジーンズのパッチ部分は、華織木という樹齢250年以上の銘木を、西陣織りの職人が手織機で1本1本木目を合わせなが 織り上げられた木の布を使用するなど細かい部分まで拘ったジーンズです。そしてジーンズのラインは、 内股にマチがあり接目の吊ジワを利用し、内側に曲線を描くレッグラインを出しています。 また、ポケットが一般に見られるジーンズより低い位置にあるのは、手を伸ばして入れられるポケット位置と違和感のない ウェスト位置を確保するために考案されました。マチの部分が剣道着に使われている生地を使用しているタイプなどもあり 拘ったセンスが光ります。

2階に上がると 今注目を集めているブランドのトップスが置かれており、京都ではここだけしか取り扱っていないブランドばかりで、 特に気に入ったのがこのチワワのデザインのシャツ。かわいくならずカジュアルに着こなせるトップスです。 最近、太ももが気になる方やお尻周りが気になる方、お酒の飲み過ぎで少々お腹が出ているチョイ悪な中年男性にも 気軽に決して軽くならない、カジュアルな大人のジーンズなど、その人のスタイルに合わせて履きこなせるものばかりです。。 老若男女問わず愛される京都発セレクトショップ「calico.」。入り口は、通りからオープンなので気軽に立ち寄れます。

calico.

住所:京都中京区新京極四条上ル中之町577-22
電話:075-222-1677
営業時間:11:00〜20:00
定休日:火曜日
参考価格:レディースジーンズ28,000円〜 メンズジーンズ36,000円〜
※ 価格は、2006年取材時のものです。


ふんわり、とろける、一口サイズの
かわいいロールケーキカフェ「curio」

柳小路の入り口の白壁の建物がロールケーキ専門のお店「curio」。

ここの商品は、プレーンタイプのキュリオ、生地にチョコレートを使ったゲアキル、カスタードキャラメルの3種類のみ。 1日限定各150個で売り切れ次第で閉店してしまいます。祝日など店の外にも列ができるほどの人気のお店。 オーナーの中田さんは、もともとはエンジニアで、なぜこのお店を開いたかを尋ねてみると、 「他のお菓子やお料理は美味しいお店がすでにあり、そこに行けば食べられる。
でも自分が思うスタイルのケーキは、無かった」と・・・。また「フォークとスプーンでしっかりと食べるケーキでなく、 気軽に手でつまめて防腐剤など使用せず、子供にも安心して食べさせられる、お菓子が無かった」そうです。

そこで、1年掛けて研究に研究を重ね、究極のシンプルなロールケーキ3種類が誕生したわけです。 もちろん防腐材や保存料は、一切使用していないため、賞味期限がその日1日となるわけです。 ここのロールケーキは、すべて甘さ控えめで口にいれると生地とクリームが一緒になって口の中でとけてしまう感じで、 今まで食べた事のない食感のロールケーキです。一度に2つや3つは、あっという間に食べられます。 この間少し冷えた白ワインと一緒に、食べたらなんとぴったりな相性!シンプルで優しい味だからこそ、どんな飲み物でも合うのではないでしょうか。 2Fのカフェは、このお店のケーキのイメージとぴったりなデザインで、壁には優しい小鳥のイラストが描かれています。 ふんわりとろけるケーキと一緒にほっこり(ゆっくり)と優しい風に包まれてみてはいかがですか?

curio

住所:京都市中京区新京極通四条上ル中之町577-21
電話:075-211-2459
営業時間:12:00〜20:00(LO19:30)
定休日:なし
参考価格:1コ(箱無)170円,3コ 540円,6コ 1080円,10コ 1800円,1本 980円
2Fカフェ:ケーキセット ケーキ代(1個170円)+コーヒー400円,ダージリン450円など)
※ 価格は、2006年取材時のものです。


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